エー・ピーカンパニーはほぼ底値圏、19年3月期は営業増益で最終黒字化予想

株式市場 銘柄

 エー・ピーカンパニー<3175>(東1)は居酒屋「塚田農場」ブランド店舗のチェーン展開を主力としている。19年3月期は営業増益で最終黒字化予想である。株価は年初来安値更新の展開だがほぼ底値圏だろう。

■居酒屋「塚田農場」主力で生販直結モデルが特徴

 東京都内中心に、居酒屋「塚田農場」ブランド店舗のチェーン展開を主力としている。セグメント区分は地鶏・鮮魚・青果物等の生産流通事業、および居酒屋「塚田農場」運営の販売事業としている。

 自社農場で地鶏を育成するなど生販直結モデルを特徴としている。18年3月末の店舗数(直営)は国内197店舗、海外17店舗、合計214店舗である。
■19年3月期営業増益で最終黒字化予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.8%減の250億円で、営業利益が6.0%増の3億50百万円、経常利益が21.8%減の4億30百万円、そして純利益が1億50百万円の黒字(18年3月期は2億52百万円の赤字)としている。コスト改善などで営業増益予想、減損損失の減少で最終黒字化予想である。

 国内外食事業の既存店売上は96%程度を見込み、国内新規出店は新業態の3店舗程度と引き続き抑制方針だ。国内既存店の売上増に向けた経営組織変更、商品開発力強化、店舗リニューアル、および海外事業の立て直しに取り組むため、上期にコスト増を見込んでいる。海外の新規出店は香港の2店舗で、閉店や業態変更による損益改善を見込んでいる。なお18年月の外食売上は全店91.4%、既存店90.7%、18年4~5月累計は全店92.8%、既存店91.6%だった。

■株価は年初来安値更新の展開だが、ほぼ底値圏

 株価は6月20日に698円まで下押して年初来安値を更新した。6月22日の終値は703円、今期予想連結PERは約34倍、時価総額は約52億円である。週足チャートで見ると17年9月724円を割り込み、16年11月安値630円に接近してきたが、ほぼ底値圏だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る