プラマテルズは調整一巡して反発期待、19年3月期減益予想だが保守的

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 プラマテルズ<2714>(JQ)は合成樹脂の専門商社である。積極的な商流開拓や高付加価値商材の拡販を推進している。19年3月期は原油価格の大幅な変動などを考慮して減益予想だが、保守的だろう。株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して反発を期待したい。1倍割れの低PBRも見直し材料だろう。なお7月26日に第1四半期決算発表を予定している。

■双日グループの合成樹脂専門商社、高付加価値商材を拡販

 双日<2768>グループの合成樹脂専門商社である。エンジニアリング系樹脂を主力に、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニール系材料、PET樹脂なども取り扱っている。需要先は精密機器、家電・電子、医療機器、建材、衛生材料、ホビー、自動車部品、パッケージング(包装)など幅広く、合成樹脂原料に関する高い専門性、原材料メーカーと販売先を繋ぐ高い提案営業力、少量多品種即納体制を強みとしている。

 高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インド、台湾などアジア地域に積極展開している。17年7月にはベトナムに現地法人を設立した。

■19年3月期減益予想だが保守的

 19年3月期の連結業績予想は売上高が18年3月期比3.2%増の620億円、営業利益が8.4%減の11億円、経常利益が7.7%減の10億50百万円、純利益が5.4%減の7億円としている。原油価格の大幅な変動が影響を与える可能性があるなどとして減益予想だが、保守的だろう。好業績を期待したい。

 配当予想は18年3月期と同額の年間21円(第2四半期末10円、期末11円)としている。予想配当性向は25.6%となる。

■株価は調整一巡して反発期待

 株価は5月の戻り高値1068円から反落して水準を切り下げたが、800円近辺で調整一巡感を強めている。

 7月3日の終値804円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS81円89銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間21円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1200円49銭で算出)は約0.7倍である。時価総額は約69億円である。

 週足チャートで見ると800円近辺が下値支持線の形。調整一巡して反発を期待したい。1倍割れの低PBRも見直し材料だろう。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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