【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】金利低下背景にNYダウ最高値更新へ

高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ

注目されていました3月18日のFOMCは、イエレン・マジックとも言うべきハト派の内容で、株式市場に安心感が高まりました。「忍耐強く」という文言は削除されましたが、足元の米経済の状況(GDなど)が下方修正され、今年末の政策金利の予想(中央値)が0.625%と前回より0.5%も低下しました。

このため、米国10年債の金利も2.24%から2%割れに急低下。これを好感し、NYダウは先週末1万8127ドルと反発して終わりました。

今後のカギを握るのはドルの動向だと思います。ドルの実効レートは昨年夏から25%余りも上昇し、これが米国の景気やグローバル大企業(キャタピラーやP&Gなど)の収益に影を落としているのです。先週末、ユーロドルで見ると1ユーロ・1.082ドルで終了していますが、この水準よりユーロ高ドル安で推移していけば、NYダウの高値更新も視野に入ってくる可能性があります。日本株にとってもプラス材料で、2万円乗せの公算も出てくるでしょう。(証券ジャーナリスト)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る