【株式市場】円安と金利上昇観測の報道など受け日経平均は294円安だが銀行・保険株などは急伸

株式

◆日経平均は2万2403円45銭(294円43銭安)、TOPIXは1742.57ポイント(2.41ポイント安)、出来高概算(東証1部)は7億7586万株

チャート9 23日(月)前場の東京株式市場は、トランプ大統領の概略「強いドルは不利」との発言を受けて円安期待が後退したほか、日銀が「大規模な金融緩和の悪影響を減らす方策の検討に入る」(朝日新聞デジタル7月21日14時02分より)との観測報道を受けて金利上昇予想が広がり、株価指数の先物が先行安。日経平均は217円安で始まった。時間とともに下げ幅を広げ、前引け間際に314円72銭安(2万2383円16銭)まで下押した。前引けも294円43銭安。東証2部指数、マザーズ指数、日経JQ平均もそろって安い。

 ただ、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)などの銀行株や保険株、その他金融株は全面高となり、東証1部は値上がり銘柄数のほうが多い(下段に詳細)。ある程度の金利上昇は歓迎するムードがあるようで、日経平均は相場の中身が変わる際によくある一時的な亀裂との見方がある。

 業績・配当見通しを増額したバリューコマース<2491>(東1)が急伸し、寺岡製作所<4987>(東2)は売上高や経常・純利益の増額、一転増益への修正が注目されて買い気配のままストップ高。オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は引き続き岡山大との研究が注目されて一時2日連続ストップ高。石垣食品<2901>(JQS)はミネラル麦茶が猛暑関連とされて連日急伸。

 東証1部の出来高概算は7億7586万株。売買代金は1兆556億円。1部上場2102銘柄のうち、値上がり銘柄数は1049銘柄、値下がり銘柄数は941銘柄となった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る