【新規上場(IPO)銘柄】GA technologiesは7月25日上場、2日連続ストップ高

株式市場 IPO 鐘

 GA technologies<3491>(東マ)は、7月25日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「テクノロジー X イノベーションで、人々に感動を。」をミッションに、ReTech(不動産テック)領域で急成長を続けるスタートアップ企業で、中古不動産流通プラットホーム「Renosy」の開発・運営、AI を活用した不動産業務支援ツール「Tech シリーズ」の開発・運営、不動産オーナー向けアプリ「Renosy InsightR」の開発・運営、中古区分マンションの投資型クラウドファンディングサービスの開発・運営を行っている。

 中古マンションプラットフォーム「Renosy」事業において、「Renosy」の機能強化や「Renosy」の知名度の向上を図ることで、会員数の増加と成約率の維持・向上を推進している。また、社内システム(「Tech Markenting」「Tech Supplier」「Tech Consul」「Tech Management」)の充実を図り、コスト削減、リードタイム短縮、1人あたりの生産性向上を実現している。


 今2018年10月期第2四半期業績実績は、売上高81億5900万円、営業利益2億7400万円、経常利益2億6400万円、純利益1億7100万円に着地。

 今18年10月期業績予想は、売上高174億3500万円(前期比82.4%増)、営業利益6億2600万円(同76.0%増)、経常利益6億0300万円(同79.3%増)、純利益3億9500万円(同53.0%増)を見込む。上場で調達した資金はリノシーの広告宣伝、技術者の採用に充てる予定で、年間配当は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の7月25日公開価格2510円の2.3倍に相当する5780円で初値をつけ、同26日安値5440円を底に上昇。7月31日に不動産業務支援システムの外販を目指し、AI による図面入り不動産広告(マイソク) の自動読み取りに関する機能を特許出願したと発表したことが買い手掛かり。全国12万社の不動産業者に向けた業務支援システム販売を目指すことへの期待感が高まったものだが、加えて、8月1日にWeWork Iceberg に新拠点となる「GA X-Tech BASE」を開設すると発表したことも株価を刺激し、2日連続ストップ高と上昇に弾みがついている。短期資金が上手く回転しており、目先人気が続く可能性もありそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る