ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは売り一巡感、19年3月期1Q減益だが通期増益予想

株式市場 銘柄

 ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575>(東マ)は、人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業を展開している。19年3月期第1四半期は減収減益だったが、通期は増収増益予想としている。株価は第1四半期業績を嫌気して急落したが、売り一巡感を強めている。

■人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業を展開

 18年4月東証マザーズに新規上場した。人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業を展開している。

 人材紹介事業は、特色のある事業会社3社が、ミドルマネジメント以上の人材紹介に特化して事業展開している。メンタルヘルスケア事業は、メンタルヘルス対策の一次予防(不調者発生予防)から、二次予防(早期発見・早期対応)、三次予防(再発防止)までワンストップでサービスを提供している。
■19年3月期1Q減収減益だが、通期は増収増益予想

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比12.3%増の21億87百万円で、営業利益が10.0%増の2億81百万円、経常利益が9.3%増の2億81百万円、純利益が3.8%増の1億82百万円としている。

 需要が高水準に推移して増収増益予想である。売上高は人材紹介事業が13.7%増収、メンタルヘルスケア事業が10.5%増収の計画としている。人材紹介事業におけるコンサルタントの積極採用・育成、大阪支店の新設を含めたエリア拡大、メンタルヘルスケア事業におけるサービス強化、自社開発のストレスチェックシステムへの継続的投資、戦略的M&Aの活用などを推進する。

 第1四半期は、売上高が前年同期比13.6%減の3億98百万円で、営業利益が92.4%減の4百万円だった。人材紹介事業が好調だった18年3月期第4四半期の反動で18.6%減収、メンタルヘルスケア事業がストレスチェック売上の期ズレで4.7%減収となり、ガバナンス強化に伴う費用増加も影響して減益だった。ただし概ね計画水準としている。第2四半期以降の挽回を期待したい。

■株価は売り一巡感

 株価は2000円近辺でモミ合う形だったが、第1四半期業績を嫌気して急落し、8月14日に1220円まで下押した。その後は1300円近辺で推移して売り一巡感を強めている。8月23日の終値は1340円、今期予想連結PERは約22倍、時価総額は約40億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る