【新規上場(IPO)銘柄】バンク・オブ・イノベーションの今9月期業績予想は上振れ、押し目買い優位の展開へ

株式市場 IPO 鐘

 バンク・オブ・イノベーション<4393>(東マ)は、7月24日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、創業以来、動画検索事業、PC向けソーシャルゲーム事業を経て、現在はスマートフォンゲーム事業を展開している。累計ダウンロード数1,000万突破の「幻獣契約クリプトラクト」や最新作の「ミトラスフィア」など、高品質2D グラフィックに特化したRPGアプリを提供している。基本無料 (アイテム課金制 ) を採用、有料アイテムの売上が主な収益源となっているほか、自社IPを他社に提供し、IP利用料を受け取っている。

 同社は、既存タイトルの拡大と新規タイトルの投入に注力しているが、今2018年9月期第3四半期は、「幻獣契約クリプトラクト」は累計ダウンロード数1,000万突破の記念キャンペーンによって、「ミトラスフィア」は新規シナリオの追加等によって堅調に推移。外部企業との連携を通して「ミトラスカフェ(4月13日~5月6日)」「クリプトカフェ(5月26日~6月17日)」を開催するなど、新たな取り組みにも挑戦している。


 8月14日大引け後に今18年9月期第3四半期決算と通期業績予想の上方修正を発表。第3四半期売上高38億6800万円、営業利益3億7500万円、経常利益3億6100万円、純利益2億4900万円に着地。

 運営中の4タイトル (「ミトラスフィア」、「幻獣契約クリプトラクト」、「ポケットナイツ」及び「征戦!エクスカリバー」) が計画を上回って推移したことを踏まえ、今18年9月期業績予想は、売上高が従来予想の47億8900万円(前期比19.7%増)から49億円(同22.5%増)、営業利益が同3億0700万円(同79.2%増)から4億円(同2.3倍)、経常利益が同2億7800万円(同74.2%増)から3億8000万円(同2.4倍)、純利益が同1億9300万円(同2.7%減)から2億6600万円(同33.7%増)となる見通し。年間配当は無配を予定している。

 株価は、7月25日につけた上場来の高値2465円から8月13日安値1476円まで調整を挟んで同16日高値1968円と上昇。その後、モミ合っているが、1600円どころで下値を固めた感がある。足元の業績は、今18年9月期業績予想を上方修正、来19年9月期も大幅増益と業績好調持続が観測されており、11月中旬に予定される本決算の発表に期待は持てる。押し目買い優位に上値を伸ばか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る