CRI・ミドルウェアは年初来高値更新の展開、18年9月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は、音声と映像のミドルウェア「CRIWARE」を開発・許諾販売している。スマホゲーム向けの好調などで18年9月期大幅増収増益予想である。株価は安値圏モミ合いから上放れた。そして一気に年初来高値更新の展開となった。上値を試す展開を期待したい。

■ミドルウェア「CRIWARE」を開発・許諾販売

 音声と映像のミドルウェア「CRIWARE」を開発・許諾販売している。音声・映像データを圧縮する技術、および優れた再生技術を強みとしている。

 17年9月期の事業分野別売上構成比は、ゲーム分野が61%、組み込み分野(遊戯機、家電、業務用機器、車載など)が23%、医療・ヘルスケア分野が6%、新規分野(動画圧縮、Web動画など)が10%だった。またゲーム分野における「CRIWARE」契約タイトル数は18年6月時点で累計4467となった。

 重点戦略として、スマホゲーム分野の受注拡大を加速するとともに、新規注力分野として監視カメラ、Web動画、車載などへの展開も推進している。18年3月にはイスラエルのTerafenceと資本業務提携した。IoTセキュリティに対応した監視カメラ・セキュリティソリューションのグローバル展開を目指す。18年5月には画像最適化ソフトウェア開発・販売のウェブテクノロジおよびウェブテクノロジ・コムを子会社化した。

■18年9月期大幅増収増益予想

 18年9月期連結業績予想(ウェブテクノロジおよびウェブテクノロジ・コムを子会社化したことに伴い8月7日に増額修正)は、売上高が17年9月期比23.1%増の15億50百万円、営業利益が2.7倍の3億15百万円、経常利益が2.6倍の3億15百万円、純利益が2.7倍の2億17百万円としている。スマホ向けの好調が牽引して大幅増収増益予想である。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は直近安値圏2000円近辺でのモミ合いから上放れた。そして一気に年初来高値更新の展開となった。9月12日の終値は2769円、今期予想連結PERは約60倍、時価総額は約137億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線が上向きに転じて先高観を強めている。上値を試す展開を期待したい

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る