LITALICOは上場来高値圏、19年3月期増収増益予想で1Q高進捗率

株式市場 銘柄

 LITALICO<6187>(東1)は、障害者向け就労支援事業および教育事業を展開している。19年3月期増収増益予想である。株価は8月中旬に動意づいて上場来高値更新の展開となった。第1四半期業績の高進捗率を好感し、さらに官公庁の障害者雇用数の水増し問題発覚も材料視された形だ。自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

■障害者向け就労支援事業および教育事業を展開

 障害者向け就労支援事業および教育事業を展開し、障害のある当事者に直接届ける「LITALICOワークス」「LITALICOジュニア」の店舗サービスを主力としている。

 18年5月発表の新事業方針では、インターネットプラットフォーム「LITALICO発達ナビ」「LITALICO仕事ナビ」を軸に、障害分野のトータルソリューション(当事者向けサービス、家族向けサービス、福祉施設向けサービス)展開を推進するとしている。
■19年3月期増収増益予想で1Q高進捗率

 19年3月期の連結業績予想は、18年3月期の非連結業績との比較で、売上高が17.6%増の122億12百万円、営業利益が9.2%増の8億16百万円、経常利益が7.6%増の8億36百万円、純利益が14.0%増の5億70百万円としている。インターネットプラットフォームを軸に障害分野のトータルソリューション展開を推進し、既存の店舗サービスも新規出店で拠点拡大する。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。

 第1四半期は売上高が29億73百万円、営業利益が3億04百万円、経常利益が3億08百万円、純利益が2億06百万円だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高24.3%、営業利益37.3%、経常利益36.8%、純利益36.1%と高水準だった。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は上場来高値圏

 株価は8月中旬に動意づいて上場来高値更新の展開となり、9月3日の2634円まで上伸した。第1四半期業績の高進捗率を好感し、さらに官公庁の障害者雇用数の水増し問題発覚も材料視された形だ。その後は上げ一服の形だが自律調整の範囲だろう。9月12日の終値は2386円、今期予想連結PERは約73倍、時価総額は約418億円である。自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る