【株式市場】ヘッジファンドなどの売りが言われ日経平均は9日ぶりに反落

株式

◆日経平均の終値は2万3796円74銭(237円05銭安)、TOPIXは1800.11ポイント(21.56ポイント安)、出来高概算(東証1部)は13億9056万株

■新規上場のSBIインシュアランスグループは2000円前後で底堅い

チャート5 9月27日後場の東京株式市場は、取引開始と同時に日経平均が値を消し始め、12時45分にかけて223円33銭安(2万3810円46銭)まで大きく下押した。株価指数の先物にメガバンクの自己売買部門や海外ヘッジファンドから大口の売りが出たとの見方があった。こうした売りは14時過ぎにも出たようで、前日比プラス圏で値を保っていたトヨタ自動車<7203>(東1)も14時30分頃からマイナスに転換。日経平均は一時255円75銭安(2万3778円04銭)まで下押す場面があり、大引けは9日ぶりの反落となった。東証2部指数も軟調。前場は高かったマザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 後場は、日本水産<1332>(東1)が一段と強含む場面を見せ、米NASDAQ上場企業の高純度EPA製剤に関する発表などが連想材料になった様子。平和紙業<9929>(東2)大村紙業<3953>(JQS)はニンテンドースイッチの紙製組み立てキット「ラボ」に関する新展開があるのでなないかとされて各々ストップ高。シンバイオ製薬<4582>(JQS)は新薬を再生医療としても申請との発表が注目されて急伸し、新株予約権で前日急落のアンジェス<4563>(東マ)も反発するなどバイオ株が高い。

 27日に新規上場となったSBIインシュアランスグループ(SBIIG)<7326>(東マ・売買単位100株)は朝の取引開始と同時に公開価格2160円と同値で初値がついた。高値は直後の2169円。後場は2000円前後で小動きとなり、大引けは1998円だった。

 東証1部の出来高概算は13億9056万株(前引けは6億5032万株)。売買代金は2兆8110億円(同1兆2419億円)。1部上場2104銘柄のうち、値上がり銘柄数は342(同600)銘柄、値下がり銘柄数は1730(同1422)銘柄。

 また、東証33業種別指数は空運1業種のみ(前引けは9業種)が値上がりし、他は値下がりした。値下がり率の小さい業種は、水産・農林、輸送用機器、海運、医薬品、鉄鋼、などとなった。(HC)

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