【新規上場(IPO)銘柄】極東産機はインテリア内装施工機器等を手掛ける、どこで下値を固めてくるか見極めへ

株式市場 IPO 鐘

 極東産機<6233>(JQS)は、9月27日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。同社は、自動壁紙糊付機をはじめとしたインテリア内装施工機器・工具等を製造販売するインテリア事業部門と、畳製造装置等を製造販売する畳事業部門で構成するプロフェッショナルセグメント、特殊機能畳の販売や畳替え工事等の仲介を行うコンシューマ事業部門、ソーラー発電システムの設置工事等を行うソーラー・エネルギー事業部門で構成するコンシューマセグメント、オーダーメイド産業機器や食品機器を製造販売するインダストリーセグメントの3つのセグメントで事業を推進している。

 主力のプロフェッショナルセグメントは、インテリア内装施工機器・工具を主力商材とするインテリア事業部門と、畳製造装置を主力商材とする畳事業部門等で構成している。


 コンシューマセグメントは、特殊機能畳等インテリア商品及び畳替え仲介のエンドユーザー向け商品販売とサービス事業を主力とするコンシューマ事業部門と、産業用、一般住宅用等のソーラー発電システムの販売施工を主力とするソーラー・エネルギー事業部門で構成している。

 インダストリーセグメントは、畳製造装置やインテリア内装施工機器の開発製造で培った同社のコア技術(「裁断」「検尺」「塗布」「縫製」「剥離」「折畳」「測定」)を活用したオーダーメイド産業用機器を主力商品とし、産業機器事業部門と食品機器事業部門で構成している。

 前18年9月期第3四半期業績予想は、売上高65億5300万円、営業利益2億9600万円、経常利益2億7100万円、純利益1億7100万円に着地。

 前18年9月期業績予想は、売上高90億4000万円(前の期比1.7%増)、営業利益4億2000万円(同2.7%減)、経常利益3億8000万円(同2.3%減)、純利益2億4300万円(同0.4%減)を見込む。年間配当は、期末一括10円(同5円増)を予定している。

 株価は、上場2日目の9月27日に公開価格405円を71.9%上回る696円で初値をつけ、10月3日高値1597円と買い進まれた後、モミ合っている。リチウムイオン電池の製造工程に必要な装置の一部や、外食チェーン向けが好調で、今19年9月期増収増益が見込まれている。目先換金売りに押されているが、どこで下値を固めてくるか見極めるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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