住友倉庫は大幅増配、自社株買いと消却など好感されて大きく反発

株式市場 銘柄

■業績見通しは営業収益を増額したが各利益を減額

 住友倉庫<9303>(東1)は10月29日、大きく反発して始まり、9時30分を過ぎて8%高の1366円(99円高)と出直りを強めている。26日の取引終了後、業績見通しの修正と3月期も津配当の実質増配、自己株式の取得(自社株買い)および消却を発表。好感されている。

 3月通期の連結業績見通しは、売上高に相当する売上収益を従来予想比0.6%増額したが、各利益は減額し、純利益の見通しは従来予想を20%引き下げて68.0pクエンの見込み(前期比では18.6%減)とし、予想1株利益は77円92銭とした。海運事業が燃料費の高騰、北米内陸輸送費の増加などにより事業計画を下回って推移していることなどによる。

 一方、3月期末の配当予想は、連結配当性向35%を目安とする中期計画などに基づき、3月期末配当の見込みを従来の17円00銭から27円50銭(普通配当13円00銭、特別配当14円50銭)とした。18年10月に株式併合を実施しており、併合を考慮しない場合の期末配当予想は、前回予想に比べ5円25銭の増配になり、前期実績に比べても5円25銭の増配になる。

 自社株買いは、上限株数180万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合2.06%)、2018年11月7日から19年2月28日まで。そして、これにより取得する自己株式の全量を19年3月29日(予定)付で消却するとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る