エランは7月高値試す、18年12月期大幅増収増益予想で3回目の上振れ余地、19年12月期も収益拡大基調

株式市場 銘柄

 エラン<6099>(東1)は介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できる入院セットを展開している。18年12月期大幅増収増益予想である。導入施設数・利用者数が増加基調であり、生産性向上も寄与して利益は3回目の上振れ余地がありそうだ。19年12月期も収益拡大基調だろう。なお11月28日に立会外分売を実施した。また効力発生日19年1月1日で1株を2株に分割する。株価は戻り高値圏から一旦反落したが、自律調整を交えながら7月の上場来高値を試す展開が期待される。

■入院セットの「CSセット」「LTセット」を展開

 介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できる入院セット「CSセット」「LTセット」を展開している。導入施設(病院・介護老人保健施設等)数および利用者数は増加基調である。

■18年12月期大幅増収増益予想、19年12月期も収益拡大基調

 18年12月期の連結業績予想(11月9日に利益を2回目の上方修正)は、売上高が17年12月期比19.6%増の185億円、営業利益が36.9%増の12億50百万円、経常利益が35.3%増の12億50百万円、純利益が24.7%増の8億20百万円としている。導入施設数・利用者数が増加基調であり、生産性向上も寄与して大幅増収増益予想である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比22.0%増収、営業利益が59.7%増益で、通期予想に対する進捗率は売上高74.1%、営業利益80.6%だった。通期利益予想は3回目の増額の可能性がありそうだ。そして19年12月期も収益拡大基調だろう。

■株価は自律調整交えながら7月高値試す

 株価は11月19日の戻り高値3445円から一旦反落したが、自律調整を交えながら7月の上場来高値を試す展開が期待される。11月28日の終値は2889円、今期予想連結PERは約53倍、時価総額は約437億円である。

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