【株式市場】全般反落しTOPIXなど年初来の安値を割るが日経平均は底堅さ見せる

株式

◆日経平均は2万1115円45銭(391円43銭安)、TOPIXは1562.51ポイント(31.69ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億2513万株

 12月18日後場の東京株式市場は、日経平均が前引けの264円安から一段安で始まり、NYダウの急落に続き中国株が下げていることなどが下げ要因とされた。今週は日米の金融政策会合があることも手控える要因になった様子。一段と個別物色の色彩が強まり、出光興産<5019>(東1)昭和シェル石油<5002>(東1)は臨時株主総会で統合に向けた株式交換契約などが承認されたと伝わりジリ高基調。日経平均は350円安前後(2万1150円前後)のまま大引けまで一進一退を続け、大幅反落となった。10月下旬、12月中旬につけた年初来の安値ゾーンに迫った。一方、TOPIX、東証2部指数、日経JASDAQ平均は年初来の安値を割り込んだ。

 後場は、ホシザキ<6465>(東1)が反発したまま本日の高値圏で推移し、関連会社の不適切行為の可能性により監理銘柄に指定されているものの、17日付で「コーポレート・ガバナンス報告書」を発表したことなどが材料視されて大きく反発。ラピーヌ<8143>(東2)は今期営業赤字の見込みだが11月締めの第3四半期業績に期待があるようで後場ジリ高。サンバイオ<4592>(東マ)は新薬臨床などの材料再燃とされて反発。ピックルスコーポレーション<2925>(JQS)は業績上ぶれ期待が強いようで後場ジリ高。

18日、新規上場となった田中建設工業<1450>(JQS)は9時15分に公開価格2400円を7.1%上回る2570円で売買が成立し初値をつけた。後場寄り後には2770円まで上げ、大引けは2399円となった。同じくテクノスデータサイエンス・エンジニアリング(TDSE)<7046>(東マ)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場、13時9分に公開価格3200円を97%上回る6350円で初値がついた。大引けにかけて6680円まで上げて高値引け。
 
 東証1部の出来高概算は16億2513万株(前引けは8億1329万株)、売買代金は2兆5098億円(同1兆1627億円)。1部上場2129銘柄のうち、値上がり銘柄数は132(同222)銘柄、値下がり銘柄数は1982(同1861)銘柄となった。

 また、東証33業種別指数は鉄鋼を除く32業種が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、輸送用機器、非鉄金属、卸売り、ガラス・土石、ゴム製品、空運、などとなった。(HC)

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