【新規上場(IPO)銘柄】Kudanは19日に上場、有力企業との提携で需要を喚起

株式市場 IPO 鐘

 Kudan<4425>(東マ)は、12月19日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当するAP(人工知覚) アルゴリズムの研究開発及びライセンス提供を行っている。同社グループはAP(人工知覚)の基幹技術の一つであるSLAMを独自開発し、ソフトウェアライセンスを様々な先端技術企業へ提供しており、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)領域、ロボティクス、IoT(Internet of Things)領域及び自動車や地図向け領域の3つの領域において顧客開拓をしている。

 テクノロジー産業において、ボラティリティの低い深層の基礎技術、SLAM等のAP技術アルゴリズム(フレームワーク)提供に注力しながら、有力企業との提携による需要喚起を行い、業界横断的な技術知見を蓄積していることから、競争優位性を持っている。


 また、先端技術領域で有効な複数のビジネスモデルを組み合わせた独自のハイブリッドモデルで、収益性、安定性、競争力を高次元で並立し、市場成長をリードする見込み。

 今2019年3月期第2四半期業績実績は、売上高3億2100万円、営業利益2億0600万円、経常利益2億0300万円、純利益1億9600万円に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高3億6300万円(前期比77.6%増)、営業損益1億0400万円の黒字(同300万円の赤字)、経常利益1億円(同400万円)、純利益1億円(同300万円)を見込む。上場で調達した資金は研究開発に充て、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の20日に公開価格3720円の3.76倍相当の1万4000円で初値をつけ、同高値1万5400円と買い進まれた後、同21日安値1万1100円と下げてモミ合っている。AP(人工知覚)は、多様な将来技術を下支えするもので、有力企業との提携で需要を喚起していることが注目されるうえ、幅広い分野で技術応用の拡大によって成長が見込まれることから、市場から高い評価を得ている。目先の換金売りを吸収出来れば、十分上値を試しそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る