アイ・ピー・エス(IPS)は底値圏、19年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 アイ・ピー・エス(IPS)<4390>(東マ)は、フィリピンにおけるケーブルテレビ事業者向け国際通信回線提供を主力としている。19年3月期増収増益予想である。株価は地合い悪も影響して安値を更新したが、18年9月高値から半値割れ水準で底値圏だろう。出直りを期待したい。

■フィリピンでの国際通信サービスが主力

 18年6月東証マザーズに新規上場した。フィリピンにおけるケーブルテレビ事業者向け国際通信回線提供などの海外通信事業を主力として、フィリピンにおけるレーシックなどの医療・美容事業、日本における国内通信事業と在留フィリピン人関連事業を展開している。フィリピン事業の利益が約7割を占める。

■19年3月期増収増益予想

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比14.6%増の61億07百万円、営業利益が2.1%増の9億21百万円、経常利益が10.7%増の9億06百万円、純利益が15.5%増の5億55百万円としている。フィリピンでの海外通信事業や医療・美容事業が牽引して増収増益予想である。

 第2四半期累計は売上高が27億42百万円、営業利益が4億72百万円、経常利益6億17百万円、純利益3億90百万円だった。通期予想に対する進捗率は売上高44.9%、営業利益51.2%、経常利益68.1%、純利益70.3%だった。海外通信事業における一部大口案件の期ズレで売上高が計画を下回ったが、医療・美容事業における利益率の高いレーシックの好調や、為替差益1億55百万円の計上で各利益の進捗率は順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は底値圏

 株価(19年1月1日付で株式5分割)は12月26日に1077円まで下押す場面があった。地合い悪も影響して安値を更新したが、18年9月高値2430円から半値割れ水準で底値圏だろう。出直りを期待したい。1月9日の終値は1256円、今期予想連結PERは約26倍、時価総額は約153億円である。

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