【株式評論家の視点】ニーズウェルは「働き方改革」RPA関連のテーマに乗る、調整一巡感からリバウンドを期待

株式評論家の視点

 ニーズウェル<3992>(東2)は、2018年6月にJASADAQ(スタンダード)から東証二部へ市場変更。同社は、金融系システム開発を中心にIT基盤(基盤構築)、組込(組込系開発)、ソリューション(ソリューションビジネス)の4つのサービスを展開している。システム導入の初期段階から要件定義・設計・開発まで全工程に対応。ほとんど全てのプロジェクトでリーダーを筆頭に体制を構築しプロジェクトを推進。生保では、営業系、成績・業績管理、新契約、保全、請求・収納等の各システム開発の実績が多数あることが強みとなっている。
 今2019年9月期は、業務系システム開発では、金融系システム開発において、業務知識の蓄積及び上流工程から参画可能な高い業務知識を有する技術者を育成し、前年に比べて増加を計画。また、エンドユーザーとの取引の拡大を見込んでいる。基盤構築では、業務系システム開発と連携したトータル受注による相乗効果を進め、前年に比べて増加を計画している。組込系開発では、拡大する医療機器、自動車関連分野に特化し、前年に比べて増加を計画している。ソリューション・商品等では、自社ソリューション及び他社ソリューションの品揃えの拡充による拡販を計画。また、他社ソリューションとの連携(特にAI、IOT)による販売促進、競合製品との差別化による拡販を計画している。

 今19年9月期第2四半期業績予想は、売上高27億7000万円(前年同期比12.1%増)、営業利益2億5000万円(同2.0%減)、経常利益2億4900万円(同2.0%減)、純利益1億7100万円(同1.9%減)を見込む。

 今19年3月期業績予想は、売上高57億円(前期比10.9%増)、営業利益4億9800万円(同4.7%増)、経常利益4億8500万円(同3.8%増)、純利益3億3200万円(同2.1%増)と連続最高益を更新する見通し。配当性向予想は31.6%で、年間配当予想は、期末一括12.5円を予定している。※2019年1月1日付で1株につき2株の割合で株式分割を実施済み。

 株価は、昨年5月7日につけた分割前の高値905円から本年1月4日につけた昨年来の安値455円まで5割の調整を挟んで同8日高値520円と買われている。自社ソリューションでは、UTM製品との連携機能強化版ソリューション、「NWSP with CheckPoint」を設計・開発。JASDAQのNo.1と販売契約を締結し、昨年10月から販売を開始。他社ソリューションでは、「働き方改革」によりRPA(WinActor)が好調で、更なるビジネス拡大に向け、連携ソリューションを開発している等が注目される。「働き方改革」RPA関連のテーマに乗り、今期予想PER12倍台と割安感があるほか、配当利回り2.5%と利回り妙味もソコソコある。高値からの調整も一巡した感があり、26週移動平均線を突破出来れば、本格的なリバウンド相場入りが期待出来そうだ。(株式評論家・信濃川) 

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