日本エム・ディ・エムは償還価格の引き下げを乗り越え営業利益6.4%増加

株式市場 銘柄

■第3四半期累計業績:売上高は13%増加し通期でも増収増益・増配を予定

日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は2月1日、朝方を下値に切り返し、取引開始後の1024円(110円安)から14時を回っては1080円(54円安)前後となっている。31日の取引終了後、2019年3月期・第3四半期の連結決算(2018年4~12月、累計)を発表し、期初に医療機器の償還価格の引き下げ改定があったにもかかわらず、売上高が前年同期比13.1%増加して120.41億円となったことなどが評価されている。

 人工関節製品、脊椎固定器具など、整形外科分野の医療機器専門商社。この第3四半期累計期間は、国内売上高が4月の償還価格の引き下げにもかかわらず、前年同期比6.8%増加して73.2億円と伸びた。また、北米市場も人工関節分野などが順調に推移し、外部顧客向けの売上高はUSドルで前年同期比25.7%増加し、円換算後は同24.6%増加して47.3億円と伸びた。

◆四半期純利益は米連邦法人税の引下げも寄与して16.3%増加

 売上原価率は、償還価格の引き下げ改定や自社製品売上高比率の低下などによりアップし、販売費および一般管理費合計も給料および手当、支払手数料の増加などによりアップしたが、連結営業利益は同6.4%増加して16.13億円となった。営業外では、支払利息などの営業外費用が為替差益などの営業外収益を小幅上回ったが、親会社株主に帰属する四半期純利益は、米国での連邦法人税の税率引下げを受け、同16.3%増加して11.32億円となった。

 3月通期の連結業績見通しは従来予想を継続し、売上高は157.5億円(前期比では6.4%の増加)、営業利益は22.5億円(同10.0%の増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15.0億円(同5.2%の増加)、1株利益は56円82銭とした。

 3月期末配当は9.00円の見込みとし、前期実績比1.0円の増配を予定する。連続増配になる。(HC) 

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