アズームは底値圏、19年9月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 アズーム<3496>(東マ)は、月極駐車場関連を中心に遊休不動産活用事業を展開している。19年9月期大幅増収増益予想である。株価は第1四半期業績を嫌気する形で反落したが、18年11月安値を割り込むことなく、切り返しの動きを強めている。ほぼ底値圏だろう。

■月極駐車場関連の遊休不動産活用事業を展開

 18年9月東証マザーズに新規上場した。駐車場情報検索ポータルサイト「カーパーキング」の月極駐車場紹介サービス、月極駐車場サブリースサービス(駐車場一括借り上げによる賃料保証サービス)などの遊休不動産活用事業を展開している。月極駐車場掲載件数は日本最大級である。不動産テックを活用して事業拡大スピードを加速させている。

 収益柱の月極駐車場サブリースサービスは、関東圏において1000物件以上の駐車場を確保している。また18年12月1日時点で、分譲マンションにおける駐車場受託物件数が200棟を突破、全社サブリース受託台数も8000台を突破した。

■19年9月期大幅増収増益予想

 19年9月期の非連結業績予想は、売上高が18年9月期比55.2%増の28億63百万円、営業利益が57.7%増の2億60百万円、経常利益が73.3%増の2億60百万円、純利益が66.3%増の1億82百万円としている。

 第1四半期は売上高が5億74百万円、営業利益が16百万円、経常利益が16百万円、純利益が10百万円だった。営業人員の採用強化などで利益進捗率は低水準の形だが、売上高は第1四半期として過去最高だった。

 通期は月極駐車場紹介サービスの全国対応・認知度向上推進、月極駐車場サブリースサービスの首都圏深掘りや地方への積極展開、新規サービス開始などで取引件数の増加を推進し、大幅増収増益予想である。好業績を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は第1四半期業績を嫌気する形で反落したが、18年11月安値5270円を割り込むことなく、1月31日の直近安値5900円から切り返しの動きを強めている。ほぼ底値圏だろう。2月4日の終値は6550円、今期予想PERは約52倍、時価総額は約96億円である。

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