【株式評論家の視点】ネットマーケティングは「Omiai」サービスはほぼ計画通り、ボリンジャーバンドで買いシグナル

株式評論家の視点

ネットマーケティング<6175>(東2)は、インターネットが確実に21世紀を代表する産業となるという考えのもと2004年7月に設立。17年3月31日に東京証券取引所JASDAQに上場。広告事業とメディア事業を行っている。

 広告事業では、主にアフィリエイト広告に特化したエージェントとして、広告プロモーションの戦略立案から運用支援までを一貫して提供するアフィリエイトエージェント事業を主力 のサービスとして提供している。また、運用型広告のプロフェッショナルとして効率的な広告配信を実行するトレーディングデスクサービスを提供し、アフィリエイトエージェントとトレーディングデスクサービスの2つの領域で、広告主の費用対効果の最大化を実現している。

 メディア事業では、マッチングサービス事業として恋愛マッチングサービスの「Omiai」を運営している。「Omiai」では、すてきな恋のきっかけを提供する、恋活に特化した恋愛マッチングサービスを展開している。昨年12月にはサービス開始以降の累計会員数が378万人を突破している。

 2月12日大引け後に発表した今19年6月期第2四半期業績実績は、売上高65億3300万円(前年同 期比30.1%増)、営業利益2500万円(同91.5%減)、経常利益2100万円(同93.1%減)、純利益900万円(同95.9%減)に着地。「Omiai」サービスはほぼ計画通りに推移、損益面では当初赤字を見込んでいたが、昨年10月以降、広告手法の多様化や媒体の拡大といった市場環境の変化に対応するため、マーケティングの最適化に取り組み、プロモーション戦略を見直したことから、計画を上回り黒字となった。

 今19年6月期業績予想は、売上高144億6500万円(前期比29.6%増)、営業利益3億7300万円(同32.6%減)、経常利益3億7200万円(同34.6%減)、純利益2億5800万円(同35.0%減)を見込む。年間配当予想は、 期末一括5円継続を予定している。

 株価は、昨年2月1日につけた上場来の高値2250円から同12月25日に上場来の安値415円まで調整を挟んで本年2月4日高値548円と買われた後、同15日に404円と売られ上場来の安値を更新している。本年3月28日にデーティングサービス「QooN」は、サービスを終了し、主力サービスの「Omiai」に経営資源を集中する計画。地方自治体と連携して「恋活・婚活」の出会いの場を醸成し、少子化へ取り組んでいることが注目される。今19年6月期は、増収減益を見込むが、マーケティングの最適化に取り組み、プロモーション戦略を見直しており、業績予想の上振れも視野に入る。26週移動平均線を上値抵抗線として調整は続いて いるが、逆張り指標のボリンジャーバンドで買いシグナルが出ており、突っ込み買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川) 

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