エル・ティー・エスは底値圏、19年12月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 エル・ティー・エス<6560>(東マ)は、ロボティクス・AIやビジネスプロセスマネジメントを活用し、企業変革と働き方改革を支援するプロフェッショナルサービス事業を主力としている。18年12月期は大幅増益予想だった。そして19年12月期も増収増益予想である。株価は戻りの鈍い展開だが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。

■ビジネスプロセスマネジメントを活用したプロフェッショナルサービス事業

 ロボティクス・AIやビジネスプロセスマネジメントを活用し、企業変革と働き方改革を支援するプロフェッショナルサービス事業を主力としている。プラットフォーム事業も展開している。

 18年9月にはGRANDITとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)パートナー契約を締結し、ERPパッケージ「GRANDIT」導入時の業務コンサルティング支援で協業を開始した。18年11月にはGRCSとガバナンス・情報セキュリティ分野で業務提携した。19年2月にはベトナム最大手ICT企業FPTの子会社FPTジャパンと業務提携した。

■18年12月期大幅増収増益、19年12月期増収増益予想

 18年12月期連結業績は、売上高が17年12月期比24.1%増の29億89百万円、営業利益が46.7%増の2億70百万円、経常利益が54.4%増の2億69百万円、純利益が54.8%増の1億84百万円だった。主力のプロフェッショナルサービス事業が26.3%増収・49.9%営業増益と牽引した。デジタル活用サービスが大幅伸長した。プラットフォーム事業は6.6%減収・3.5%営業減益だった。プラットフォーム「アサインナビ」会員数は順調に増加したが、会費以外の特需の反動が影響した。

 19年12月期の連結業績予想は、売上高が18年12月期比7.0%増の32億円、営業利益が11.0%増の3億円、経常利益が9.4%増の2億95百万円、純利益が8.2%増の2億円としている。プロフェッショナルサービス事業5.1%増収、プラットフォーム事業29.1%増収を計画し、成長投資負担を吸収する。好業績を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は戻りの鈍い展開で12月安値1177円に接近したが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。2月18日の終値は1435円、今期予想連結PERは約29倍、時価総額は約58億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る