アイ・ピー・エス(IPS)は底値圏、19年3月期増収増益予想で3Q累計進捗率順調

株式市場 銘柄

 アイ・ピー・エス(IPS)<4390>(東マ)は、フィリピンにおけるケーブルテレビ事業者向け国際通信回線提供を主力としている。19年3月期増収増益予想である。そして第3四半期累計の進捗率は順調だった。株価は反発力が鈍く、12月安値に接近したが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。

■日本とフィリピンで通信サービスなどを展開

 18年6月東証マザーズに新規上場した。フィリピンのケーブルテレビ事業者向けに国際データ回線を提供する海外通信事業、フィリピンで法人向けにサービス提供するフィリピン国内通信事業、日本で通話サービスを提供する国内通信事業、在留フィリピン人中心に人材紹介・派遣を行う在留フィリピン人関連事業、レーシック施術などを行う医療・美容事業を展開している。

■19年3月期増収増益予想で3Q累計進捗率順調

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比14.6%増の61億07百万円、営業利益が2.1%増の9億21百万円、経常利益が10.7%増の9億06百万円、純利益が15.5%増の5億55百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比8.0%増の41億86百万円、営業利益が10.5%増の6億94百万円、経常利益が16.5%増の7億34百万円、純利益が8.9%増の446億90百万円だった。医療・美容事業がレーシック施術の好調で29.5%増収・31.7%営業増益と牽引した。通信事業では、国内通信事業が堅調に推移し、フィリピン国内通信事業が大幅増収効果で黒字化した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が68.5%、営業利益が75.4%、経常利益が81.0%、純利益が80.4%と順調である。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は底値圏

 株価(19年1月1日付で株式5分割)は反発力が鈍く、12月安値1077円に接近したが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。2月18日の終値は1225円、今期予想連結PERは約26倍、時価総額は約149億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る