アルコニックスは自社株買い、期末配当の上方修正と香港での合弁会社設立を発表

株式市場 銘柄

◆自社株買いの取得期間は2月20日から5月31日まで

 非鉄金属の総合企業であるアルコニックス<3036>(東1)は19日引け後、自社株買い、期末配当の上方修正と香港での合弁会社設立を発表した。

 取得する株式総数は、74万株(上限)とし、取得価額の総額は8億円(上限)で、取得期間は2月20日から5月31日までとしている。取得方法は、立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付と証券会社一任方式による市場買付となっている。

 なお、立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付については、19日の終値(終特別気配を含む)1,124円で、2019年2月20日午前8時45分の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買付の委託していることを発表している。取得する株式の総数は、24万株(上限)。取引終了時間後に取得結果を公表する。

 また、同日、19年3月期末の配当を上方修正することも発表した。当初3月期末は19円を予定していたが、20円にすることとなった。これで、第2四半期末の19円と合わせると年間39円(前期32円)と7円の増配となる。

◆香港で合弁会社を6月に設立予定

 更に、大日本印刷と現地合弁パートナー企業との間で合弁会社を設立することも発表した。合弁会社は資本金の額が同社の資本金の額の100分の10以上に相当するため、同社の特定子会社となる。

 新しく設立される合弁会社の商号は、Hong Kong Andex Electronic Material Co.,Ltd.(仮称)。設立は、今年の6月を予定している。事業内容は、同社の中期経営計画で、特に注力しているリチウムイオン電池用材料関連事業の運営としている。資本金は5億円。

 なお、持ち株比率は、同社60%、大日本印刷25.1%、中国東莞阿李自動化股肦有限公司14.9%となる。

 今回合弁会社を設立することで、中国、新興国を中心にスマートフォン・タブレット、EV車等を中心に世界的な需要増加が見込まれているリチウムイオン電池用材料関連事業を消費量の多い中国で直接展開することになる。

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