エーアイは下値切り上げ、19年3月期増収増益予想で20年3月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 エーアイ<4388>(東マ)は、音声合成エンジンおよび音声合成に関連するソリューションを提供している。19年3月期増収増益予想である。20年3月期も収益拡大を期待したい。株価は戻り一服の形だが下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■音声合成関連事業を展開

 18年6月東証マザーズに新規上場した。音声合成エンジン「AITalk」シリーズや、音声合成クラウドサービス「AICloud」など、音声合成エンジンおよび音声合成に関連するソリューションを提供している。

 成長戦略としてスマートスピーカー「AISonar」や車載機向け多言語音声合成エンジンの製品化・拡販を推進する。19年1月にはSecual社と資本業務提携した。

■19年3月期増収増益予想で20年3月期も収益拡大期待

 19年3月期の非連結業績予想は売上高が18年3月期比15.0%増の6億80百万円、営業利益が13.1%増の1億66百万円、経常利益が12.3%増の1億66百万円、純利益が5.3%増の1億15百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比19.0%増の4億89百万円、営業利益が28.8%増の1億32百万円、経常利益が15.6%増の1億20百万円、純利益が22.7%増の91百万円だった。法人向け製品販売は1.9%減収だが、法人向けサービス収入が63.6%増収、コンシューマ向けパッケージ製品が42.7%増収と伸長した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高71.9%、営業利益79.5%と順調である。防災関連や受託案件の売上が第4四半期に集中する傾向があることも考慮すれば、通期ベースでも好業績が期待される。そして20年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は戻り一服の形だが、1月の上場来安値1595円で底打ちして下値を切り上げている。出直りを期待したい。4月15日の終値は2081円、前期推定PERは約88倍、時価総額は約105億円である。

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