京進は調整一巡、19年5月期大幅増益予想で3Q累計順調

株式市場 銘柄

 京進<4735>(東2)は学習塾事業を主力として、語学関連事業、保育・介護事業も展開している。19年5月期大幅増益予想である。第3四半期累計は順調だった。通期も好業績を期待したい。株価は高値圏から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■学習塾事業を主力に語学関連事業と保育・介護事業も展開

 京進小中部、京進高校部、京進e予備校、個別指導の京進スクールワンなどの学習塾事業を主力として、語学関連事業、保育・介護事業も展開している。

 18年5月期売上構成比は、学習塾事業58.4%、語学関連事業11.9%、保育・介護事業29.7%だった。18年5月期末の事業拠点数は学習塾事業338事業所、語学関連事業20校、保育園63園、介護事業40ヶ所である。

 なお収益面では学習塾事業において季節変動要因がある。受験生の卒業で生徒数が変動するため、新学期を迎える春季が最も低下し、その後増加していく傾向が強い。また季節講習も影響して四半期業績に変動が生じる。

■19年5月期大幅増益予想で3Q累計順調

 19年5月期連結業績予想は、売上高が18年5月期比8.0%増の193億59百万円、営業利益が34.3%増の5億50百万円、経常利益が27.4%増の5億80百万円、純利益が20.2%増の5億93百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比10.9%増の152億79百万円、営業利益が7.8%増の10億46百万円、経常利益が15.2%増の11億04百万円、純利益が6.7%増の6億12百万円だった。学習塾事業は夏の悪天候の影響で微減益だったが、生徒数は順調に増加した。語学関連事業は顧客数の増加で黒字化した。保育・介護事業は人件費増加で減益だが、新規事業所開設で大幅増収だった。

 第3四半期累計は概ね順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は2月の上場来高値1547円から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。4月24日の終値は1039円、今期予想連結PERは約15倍、時価総額は約87億円である。

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