【業績でみる株価】インテリジェントウェイブが戻り高値を更新、第3四半期の8割増益など注目される

■戻り高値を更新

インテリジェント ウェイブ<4847>(東1)は5月9日、大きく出直って始まり、取引開始後に14%高の840円(106円高)まで上げて戻り高値を更新した。8日の取引終了後、2019年3月期・第3四半期の決算(18年7月~19年3月・累計)を発表し、営業、経常利益とも前年同期比84%増加したことなどが注目されている。

■金融業界の大型案件はヤマを越すが新案件や自社製パッケージなど好調

 第3四半期までの累計業績(18年7月~19年3月)は、前期までで金融システムソリューション事業の大型開発案件がピークを越えたため、売上高は前年同期比1.8%減の76.89奥苑となったが、新たな案件の進展や自社製パッケージソフトウェアの販売拡大などにより、営業利益は同84.2%増の8.75億円となった。純利益は同95.8%増の4.66億円となり、大幅に成長した。

 6月通期の連結業績見通しは従来予想を継続し、売上高は0.9%増の107.0億円、営業利益は同60.7%増の8.8億円、純利益は同64.3%増の6.2億円、1株利益は23円56銭。

 ただ、キャッシュレス社会の推進や決済手段の多様化などの動きは同社にとって好ましい事業環境になり、金融システムソリューション事業では、当初、第4四半期に売り上げを予定していた案件が第3四半期に前倒しされるなど、進ちょくの早さが見受けられる。また、プロダクトソリューション事業でも、企業組織内部からの情報漏えいを防ぐ当社製パッケージソフトウェア「CWAT(シーワット)」や、外部からのサイバー攻撃を防ぐ他社製パッケージソフトウェア「Traps(トラップス)」などが好調に拡大しており、第4四半期の推移も注目されている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る