ケンコーマヨネーズが高値に迫る、新増設した4工場への期待など再燃

株式市場 銘柄

■多様化するお惣菜市場や拡大する「中食」向けにニーズ即応の展開が可能に

 ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)は5月24日の後場一段と出直りを強め、取引開始後に2550円(72円高)まで上げて、5月21日につけた年初来の高値2554円に迫っている。2018年4月から19年4月にかけて新増設した4工場が稼働を開始し、よりニーズに即応した商品開発と生産が可能になったため、注目の衰えない展開になっている。

 18年4月にダイエットクック白老(新工場、北海道)が稼働を開始し、18年6月には関東ダイエットクック神奈川工場(新設、神奈川県)が稼働、19年2月には静岡富士山工場・第2工場(新設、静岡県)が、19年4月には西日本工場(増築、京都府)が稼働を開始した。

 19年3月期の連結業績は、これらの立ち上げ関連費用のほか原材料価格の高騰などがあり、各利益とも2割減となった。しかし売上高は前期比1.7%増加した。今期・20年3月期は、多様化するお惣菜市場や拡大する「中食」向けの商品拡充などを強化でき、連結売上高は760.0億円(19年3月期比2.7%の増加)を計画し、営業利益は33.0億円(同5.9%の増加)、親会社株主に帰属する純利益は23.5億円(同2.3%の増加)を計画する。予想1株利益は142円64銭。年間配当は1円増配し31円を予定する。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る