ニトリHDが戻り高値を更新、第1四半期決算の発表を受け注目が再燃

株式市場 銘柄

■中継輸送と輸送・荷役の分離により労働時間の削減など進める

ニトリホールディングス(ニトリHD)<9843>(東1)は7月4日、再び上値を追って始まり、取引開始後に5%高の1万4630円(690円高)まで上げて約1週間ぶりに戻り高値を更新した。3日の取引終了後に第1四半期決算(2019年2月21日~19年5月20日)を発表し、注目が再燃した。

 第1四半期の連結業績は、売上高が1673億3200万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は304億3100万円(同0.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は203億4800万円(同3.2%増)だった。

 物流面では、労働環境改善の施策として、スワップボディコンテナ中継輸送のトライアル運行を実施した。コネクトエリア浜松(静岡県浜松市)を中継地点として関東の拠点と関西の拠点間の中継輸送を行い、輸送業務と荷役作業を分離することにより、労働時間の削減が可能となり、ドライバーの負担の軽減を図った。これらの取り組みを女性の活躍や働き方改革にも繋げていく。

 通期・2020年2月期の連結業績予想は従来予想を継続し、売上高は6430億円(前期比5.7%増)、営業利益は1040億円(同3.2%増)、親会社株主に帰属する純利益は715億円(同4.9%増)、1株利益は636円59銭。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る