【引け後のリリース】日本マクドナルドが「ビジネスリカバリープラン」で再生めざす

日本マクドナルドホールディングス 2702

■未定としていた今12月期の業績予想は赤字拡大だが株価は2番底形成か

日本マクドナルドホールディングス<2702>(JQS)は16日の大引け後、2月の12月決算発表時に未定としていた今期・2015年12月期の業績予想を発表し、大きく4つの柱からなる「ビジネスリカバリープラン」も発表した。

今12月期の連結業績予想は、全店売上高が3820億円(前期比14.4%減)、売上高が2000億円(同10.0%減)、営業利益は250億円の赤字(前期は67.1億円の赤字)、純利益は380億円の赤字(同218.4億円の赤字)。今12月期は依然として予断を許さない経営環境にあり、売上高の減少と一時的な費用の増加に加え、最終損益には減損損失を49億円計上するとした。

「ビジネスリカバリープラン」では、皆様の信頼を回復すべく、今後も引き続き食の安全・安心に関する問題に最優先課題として取り組む中で、「よりお客様にフォーカスしたアクション」「店舗投資の加速」「地域に特化したビジネスモデル」「コストと資源効率の改善」を推進し、より幅広い選択肢からお好みのメニューを選べる新しいセットメニューのメカニズムの導入や、お客様に合わせたクーポンの配信を可能とする公式モバイルアプリのリニューアル、より清潔で快適な店舗環境を提供するために今後4年間で約2000店舗を改装するなどの施策を行う。

株価は昨年後半に2600円から2700円前後でもみ合い、今年は異物混入問題などを受けて1月に一時2451円まで下げる場面があった。直近は2650円前後に回復している。今期の業績予想が赤字拡大のため再び下げる可能性はあるが、出来高をともなって下げれば、1月安値に続いて2番底を形成する形になり、下値を仕込む買いが増加する可能性がある。

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