幸和製作所は下値切り上げ、20年2月期黒字化予想で2Q累計順調

株式市場 銘柄

 幸和製作所<7807>(JQ)は、福祉用具・介護用品の総合メーカーである。20年2月期黒字化予想である。第2四半期累計は大幅増収・黒字化と順調だった。通期ベースでも収益改善を期待したい。株価は反発力の鈍い展開だが徐々に下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。

■福祉用具・介護用品の総合メーカー

 福祉用具・介護用品の総合メーカーである。歩行車やシルバーカーを主力として、自立支援型転倒防止ロボット歩行車など介護ロボットの開発も推進している。またM&Aによってデイサービスなどの介護サービスも展開している。

 19年6月には、認知症の人の生活不安・ストレスを軽減するコミュニケーションロボット研究開発が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のロボット介護機器開発・標準化事業に採択された。

■20年2月期黒字化予想で2Q累計順調

 20年2月期連結業績予想は売上高が19年2月期比35.7%増の61億40百万円、営業利益が1億50百万円の黒字(19年2月期は2億72百万円の赤字)、経常利益が1億69百万円の黒字(同2億62百万円の赤字)、純利益が2億18百万円の黒字(同3億58百万円の赤字)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比43.6%増の34億29百万円、営業利益が1億05百万円の黒字(前年同期は62百万円の赤字)だった。前期発生した自主回収の影響が収束し、介護ルートでの受注回復、韓国からの大口受注、OEM受注の好調、M&A効果などで大幅増収となり、営業黒字化した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高55.8%、営業利益70.0%と順調である。通期ベースでも収益改善を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は反発力の鈍い展開だが徐々に下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。10月28日の終値は1446円、時価総額は約62億円である。

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