【引け後のリリース】エーザイがメキシコでも抗がん剤など発売

引け後のリリース

■同国では今回発売の2製品のほかに4品目を承認申請中

エーザイ<4523>(東1)は24日付けで、メキシコの医薬品販売会社エーザイ・メキシコ(Eisai Laboratorios,S.deR.L.deC.V:メキシコシティ)が抗がん剤「Halaven」(一般名:エリブリンメシル酸塩)および「Gliadel」(日本製品名「ギリアデル」)を新発売したと発表した。これらの製品は、同社グループがメキシコで自社販売する初めての製品になる。

発表によると、メキシコでは、この2製品のほか、抗てんかん剤2品目、抗がん剤、肥満症治療剤の計4品目を新薬承認申請中とした。

今回発売する「Halaven」は、同社が自社創製・開発した新規抗がん剤で、乳がんに係る適応で、現在、米国、欧州、日本を含む世界約60カ国で承認を取得している。メキシコでは2014年8月に承認を取得し、発売の準備を進めてきた。一方の「Gliadel」は、カルムスチンを生体内分解性のポリマー基剤に含んだ、脳内留置用の徐放性製剤で、メキシコでは「初発の悪性神経膠腫における手術および放射線療法との併用、および再発の多型性神経膠芽腫における手術との併用」に係る適応で2014年11月にオーファンドラッグ(希少重病用治療薬)として承認された。

株価は2014年11月初に発表した第2四半期決算やその前後に発表したブラジル展開やアジア展開などを好感し、12月から上昇基調に入り、15年3月に9756円まで上げて上場来の高値をつけた。その後は調整相場となっているが、下値は8000円台で底堅く、チャート観測では2段上げに向けた足場固めと見ることができるようだ。

15年2月には、米国で抗てんかん剤の小児適応に関する承認取得と抗がん剤の適用拡大での承認取得を発表するなど、来期以降の期待要因が続出している。

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