伊藤忠テクノソリューションズは上値試す、20年3月期増収増益予想で2Q累計大幅増益と順調

株式市場 銘柄

 伊藤忠テクノソリューションズ<4739>(東1)は伊藤忠系のSI大手で、M&Aも活用して業容を拡大している。20年3月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は01年来の高値圏で堅調に推移している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■伊藤忠系のSI大手

 伊藤忠系のSI大手で、コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、データセンターサービスなどを展開している。

 事業と密接な関連を持つ分野で、専門性の高い既存会社に積極的に資本参加することで、各機能・分野におけるプロ集団を拡充強化する戦略を推進している。19年9月にはASEAN地域でのビジネス拡大に向けて、インドネシアのCompnetおよびProsiaの2社を子会社化した。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期の連結業績(IFRS)予想は、売上収益が19年3月期比6.2%増の4800億円で、営業利益が8.6%増の390億円、親会社株主帰属純利益が9.7%増の270億円としている。

 第2四半期累計は、売上収益が前年同期比9.5%増の2103億85百万円、営業利益が38.7%増の146億68百万円、親会社株主帰属純利益が34.8%増の98億93百万円だった。エンタープライズ分野、流通分野、広域・社会インフラ分野、その他分野の海外事業会社が伸長し、採算性改善も寄与して大幅増益と順調だった。

 通期ベースでも5G案件の継続受注、採算性の向上、リカーリングビジネス拡大の加速、M&Aを推進して増収増益予想である。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが、01年来の高値圏で堅調に推移している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月9日の終値は2965円、時価総額は約7116億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る