【編集長の視点】Hameeはもみ合いの2番底模索も大幅増益業績を見直し直近IPO株買いが再燃余地

Hamee

Hamee<3234>(東マ)は、45円高の3790円と4営業日ぶりに反発して始まったあと、100円安と下ぶれるなど前日終値を挟んでもみ合っている。同社株は、今年4月20日に公開価格2530円で新規株式公開(IPO)され、4230円で初値をつけ、4月22日にはストップ高で上場来高値4405円まで買い進まれ利益確定売りに押され2番底模索を続けている。ただ同社の業界トップ級の好ポジションや、今4月期業績が大幅続伸と予想されていることを見直し下げ過ぎとして直近IPO株買いが再燃する可能性があり、今年4月1日に多数のスマートフォンで同時に自撮りを可能にする自撮り棒「エクストリーム・セリカ棒」を発売した話題性も、サポート材料となりそうだ。

■コマース事業でもプラットフォーム事業でも業界トップに位置

同社は、スマートフォン向けのアクセサリー、グッズを通信販売・卸売販売するコマース事業と、自社の通信販売の基幹システム「ネクストエンジン」を外部提供するプラットフォーム事業を展開している。コマース事業では、利益率の高いユニークな商品を次々に開発し業界トップクラスを誇るとともに、今年2月現在で国内12店舗、海外9店舗の店舗展開をしている。またプラットフォーム事業では、自社利用のノウハウがネット通販企業の基幹システムの導入の大きな原動力となって、楽天、ヤフー、Amazonなどの主要モールとパートナー契約し、今年1月現在の総契約数は1707社、店舗数は1万2249店舗と業界トップの契約数に達している。

業績も、「ネクストエンジン」の外部提供を開始しプラットフォーム事業をスタートさせた2007年以来、高成長に拍車を掛け、今2015年4月期業績は、売り上げ51億4200円(前期比9.9%増)、経常利益3億4600万円(同55.5%増)、純利益2億1400万円(同75.8%増)と大幅増益を予想している。なお新商品の「エクストリーム・セリカ棒」は、一本の自撮り棒に2台から20台までのスマートフォンを接続して同時に自撮りをし、多数のスマホ・ユーザーに写真共有を可能とする。

■最安値からのストップ高の急伸再現思惑を強め最高値にキャッチアップ

株価は、初値後に4345円まで買い進まれたあと下ぶれた上場来安値3470円からストップ高で同高値4405円へと27%高と急伸し、2番底模索を続けてきた。PERは26倍台とネット関連株として相対的に割安であり、急伸再現思惑を強め初値奪回から最高値にキャッチアップする再騰展開が想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る