星光PMCの19年12月期は、新綜工業が加わったことにより、増収大幅増益

◇利益面においては、8月7日に上方修正された数値をさらに上回って着地

星光PMC<4963>(東1)の19年12月期は、新綜工業が加わったことにより、増収大幅増益となった。

 19年12月期の業績は好調で、8月7日に第2四半期決算の発表とともに、通期業績予想を修正した。売上高は当初予想を下回るものの、利益面においては上回る見込みとした。しかし、下半期も当初予想を上回るペースで推移し、利益面においては、上方修正された数値をさらに上回って着地した。

 その結果、19年12月期連結業績は、売上高279億70百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益27億90百万円(同41.7%増)、経常利益28億39百万円(同36.5%増)、純利益19億61百万円(同25.6%増)と大幅増益となった。

 製紙用薬品事業については、製紙業界は、2019年1月から12月までの紙・板紙の国内生産は2,538万トンと前年同期比2.6%の減少となった。国内市場、中国市場における差別化商品の売上増加に努めたが、中国における売上の減少により、売上高は、170億11百万円(同比1.5%減)、セグメント利益は18億01百万円(同12.1%増)であった。

 樹脂事業では、印刷インキ業界は、2019年1月から12月までの印刷インキの国内生産は31万7千トンと前年同期比4.8%の減少であった。そのような状況において、印刷インキ用樹脂・記録材料用樹脂の売上高は減少したが、新綜工業が連結対象に加わったことにより、売上高は70億55百万円(同37.8%増)、セグメント利益は8億04百万円(同229.8%増)と大幅増収増益となった。

 化成品事業の売上高は、主力製品の輸出売上の増加などにより、39億02百万円(同11.6%増)、セグメント利益は5億43百万円(同29.4%増) と2ケタ増収増益であった。

 20年12月期連結業績予想については、中国で発生したコロナウイルスの影響もあることなどから、売上高286億50百万円(前期比2.4%増)、営業利益27億円(同3.2%減)、経常利益27億60百万円(同2.8%減)、純利益18億60百万円(同5.2%減)を見込んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る