アンビスホールディングスの第1四半期は概ね計画を上回って推移

■全国で23施設目となる茨城県水戸市に「医心館 水戸」をオープン

 アンビスホールディングス<7071>(JQS)の第1四半期は、医心館の稼働率・収益率は、既存の施設・新規に開設した施設とも概ね計画を上回って推移している。

 「医心館」は、地域医療の強化・再生を目指す事業ミッションに基づき、慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピスとして運営され、医療依存度の高い高齢者の受け皿となっている。少子高齢化社会でこのニーズは高まっており、同社も同ホームの積極的な開設で社会貢献をしている。19年7月の山形での開設に続いて8月、9月、10月と開設が加速、11月には「医心館 北上」(岩手県北上市)を開設、20年2月1日に全国で23施設目となる茨城県水戸市に「医心館 水戸」(50床)をオープンしたことで、全体で966床となった。このあとも、4月に宮城県仙台市、青森県八戸市で出店を予定しており、開設ラッシュとなる。

 13日に発表された20年9月期第1四半期連結業績は、売上高19億66百万円、営業利益4億88百万円、経常利益4億64百万円、純利益3億27百万円となった。前期の第1四半期は四半期連結財務表を作成していないため、前年同期との比較はできない。

 そこで、通期連結業績予想に対する進捗率を調べると、売上高23.4%、営業利益32.5%、経常利益33.4%、純利益32.6%となっていることから、計画を上回るペースで推移していると思われる。

 今後の出店決定にあたっては、将来の経営環境変化に備え、医心館の土地・建物所有者との長期賃貸借契約リスクの低減や金融機関からの借入利子の抑制等にも十分な注意を払うとしている。

 ちなみに、20年9月期連結業績予想は、売上高83億86百万円(前期比56.2%増)、営業利益15億円(同64.9%増)、経常利益13億90百万円(同60.2%増)、純利益10億03百万円(同66.4%増)と大幅増収増益を見込む。

 好業績が予想されることもあり、配当は12円(前期6円)と6円増配を予定している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る