東洋合成工業は上値試す、20年3月期2桁営業増益予想で3Q累計順調

株式市場 銘柄

 東洋合成工業<4970>(JQ)は、フォトレジスト用感光性材料分野で世界トップクラスのメーカーである。20年3月期2桁営業増益予想である。第3四半期累計は順調だった。通期も収益拡大を期待したい。株価は1月の上場来高値から一旦反落したが、切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■フォトレジスト用感光性材料で世界トップクラスのメーカー

 フォトレジスト用感光性材料分野(感光性材料事業)で世界トップクラスのメーカーで、化成品事業(電子材料関連、香料材料関連、ロジスティクス部門)も展開している。

■20年3月期2桁営業増益予想で3Q累計順調

 20年3月期業績(非連結)予想は売上高が19年3月期比11.0%増の255億円、営業利益が15.4%増の18億円、経常利益が8.4%増の17億円、純利益が36.6%増の16億円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比4.6%増の180億36百万円、営業利益が11.1%増の15億05百万円だった。化成品事業は電子材料関連の低迷で減収減益だが、感光性材料事業が高付加価値製品の増加で増収増益となり、全体を牽引した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高70.7%、営業利益83.6%と順調である。通期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は1月の上場来高値から一旦反落したが、切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。2月14日の終値は4925円、時価総額は約401億円である。

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