プレミアグループの第3四半期は税引前利益が2.6倍に一段と拡大

■クレジット事業の加盟店社数は12%増加し取扱高は35%も増加

 プレミアグループ<7199>(東1)が2月14日の取引終了後に発表した2020年3月期・第3四半期の連結決算(2019年4~12月、IFRS基準)は、主力の自動車販売関連クレジット事業と故障保証(ワランティ)事業が大きく伸び、売上高に相当する営業収益は101.73億円(前年同期比29.0%の増加)となり、税引前利益は32.42億円(同2.6倍)となった。

 4月に輸入車向けワランティ事業を運営する(株)ロペライオソリューションズ(現EGS株式会社)を子会社化したことによる上乗せもあったが、残高を積み上げるアセットビジネス(安定的な収益計上、季節変動性が少ない)などのビジネスモデルが拡大し、親会社の所有者に帰属する純利益は19.71億円(同2.4倍)となった。

■通期の業績予想は据え置いたが税引前利益は通期予想を上回る

 クレジット事業の加盟店社数は前年同期比12.1%増加して2万2574社となり、期初から第3四半期までの累計取扱高は同35.4%増加して1292.7億円となった。同じく債権残高は12月末時点で3000億円を突破し、同28.6%増加して3019.0億円となった。

 故障保証(ワランティ)事業の取扱高はEGS社を子会社化したことによる純増も含め、同49.6%増加して32.6億円となった。

 3月通期の連結業績見通しは8月に増額修正した数値を継続し、営業収益は136.68億円(前期比27.8%の増加、)、税引前利益は31.41億円(同53.5%の増加)、親会社の所有者に帰属する通期純利益は20.48億円(同52.2%の増加)、1株利益は155円12銭。

 営業収益の通期累計に対する進捗率は74.4%に達し、税引前利益は第3四半期までで通期業績見通しを突破した。第4四半期も引き続き好調を予想するが、「増税後の影響や世界経済の影響の不確実性」(決算短信)などにより、現段階での業績予想は据え置くとした。(HC)

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