【株式市場】日経平均は一時241円高、日銀の資金供給など境に急転換

株式

◆日経平均は2万1377円87銭(234円91銭高)、TOPIXは1527.61ポイント(16.74ポイント高)、出来高概算(東証1部)は増加し9億8326万株

■PBR1.0倍や2万1000円の大台など意識され一部には出尽し感、売り飽き感

 3月2日(月)前場の東京株式市場は、9時30分にかけて日経平均が308円67銭安(2万834円29銭)まで下げた。一方、東証2部指数などは小高く、9時半過ぎ、日銀の談話と債券市場への約4年ぶりになる現先買いオペ通知が伝えられた。日経平均は一進一退から急速に回復し、10時半頃には前週末比で高い相場に転換。完全に先物主導との見方。その後241円06銭高(2万1384円02銭)まで上げ、前引けも234円91銭高(2万1377円87銭)となった。

 上場銘柄の解散価値とされるPBR1.0倍が日経平均ベースでは2万800円前後とされ、相場のフシ目になりやすい大台(2万1000円)にもタッチしたため、ひとまず下値に届いたとの見方が出ている。オリエンタルランド<4661>(東1)が「東京ディズニーリゾート」の臨時休園にもかかわらず高い点に注目するなどで、一部に出尽し感、売り飽き感がみられるとの声もあった。

 前週末のNYダウは357ドル安で7日続落だったが、週明けの東京市場ではソニー<6758>(東1)東京エレクトロン<8035>(東1)などが朝寄り直後を除いて高く、在宅コールセンターシステムを発表した日本エンタープライズ<4829>(東1)など、材料の出た銘柄も高い。

 東証1部の出来高概算は増加し9億8326万株、売買代金は1兆6412億円。1部上場2162銘柄のうち、値上がり銘柄数は1926銘柄、値下がり銘柄数は206銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種が値上がりし、水産・農林、サービス、不動産、その他製品、証券・商品先物、小売り、電気機器、金属製品、情報・通信、などが高い。(HC)

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