松田産業の20年3月期連結業績は、2回の上方修正を発表したように好調で増収2ケタ増益で着地

■金、パラジウムなどの貴金属価格が上昇

 松田産業<7456>(東1)の20年3月期連結業績は、2回の上方修正を発表したように好調で増収2ケタ増益で着地した。

 好業績であった要因は、金、パラジウムなどの貴金属価格が上昇したこと等による。

 20年3月期連結業績は、売上高2109億76百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益62億41百万円(同26.1%増)、経常利益63億84百万円(同25.3%増)、純利益40億46百万円(同19.3%増)であった。

 貴金属関連事業では、貴金属リサイクル及び産業廃棄物処理受託の取扱量は横這いで推移したが、貴金属地金の買取り数量縮小により貴金属製品の販売量は減少し、販売価格は上昇したものの全体としての売上高は減少した。一方で、金・パラジウムなどの貴金属相場高騰に伴う販売価格の上昇や原価低減などにより、営業利益は増加した。その結果、売上高は1307億26百万円(同1.5%減)、営業利益は49億33百万円 (同43.2%増)と減収ながら大幅増益となった。

 食品関連事業では、水産品、畜産 品及び農産品の販売数量が増加し、販売価格の上昇もあり売上高は増加したが、運送費及び保管料の増加などにより営業利益は減少した。これらの結果、売上高は803億25百万円(同6.2%増)、営業利益は13億07百万円 (同13.0%減)となった。

 なお、今期21年3月期連結業績予想に関しては、コロナウイルス感染拡大の影響により、現時点では、業績予想を適正に算出することが困難なため、未定としている。

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