インティメート・マージャーは反発の動き、20年9月期上振れの可能性

株式市場 銘柄

 インティメート・マージャー<7072>(東マ)はDMP事業を展開している。20年9月期は営業黒字、経常・最終赤字予想としている。新型コロナウイルスによる広告出稿減少の影響を受けるが、第3四半期累計の進捗率が順調であり、通期予想は上振れの可能性がありそうだ。そして21年9月期も収益拡大を期待したい。株価は下値を切り上げて反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■DMP事業を展開

 19年10月東証マザーズに新規上場した。フリークアウト<6094>の連結子会社で、DMP(データマネジメントプラットフォーム)事業を展開している。

 幅広い業種・業界にマーケティング支援、データマネジメント、データアナリティクス、新規事業としての成果報酬型ディスプレイ広告運用サービス、ニーズ検知型企業リスト生成サービスを提供し、国内パブリックDMP市場でシェア1位である。

■20年9月期予想は上振れの可能性、21年9月期収益拡大期待

 20年9月期連結業績予想(第2四半期から連結決算に移行)は、売上高が19億69百万円、営業利益が3百万円、経常利益が23百万円の赤字、純利益が24百万円の赤字としている。

 第3四半期累計は売上高が15億54百万円、営業利益が41百万円だった。新型コロナウイルスによる広告出稿減少(特に旅行業、イベント業、エンターテインメント業)の影響を受けて、前年同期比(個別業績との比較)で減収減益だった。ただし緊急事態宣言解除後は需要が徐々に回復傾向となり、通期予想に対する進捗率は順調(利益は通期予想を超過達成)だった。通期予想は上振れの可能性がありそうだ。

■株価は反発の動き

 株価は下値を切り上げて反発の動きを強めている。出直りを期待したい。9月15日の終値は2431円、時価総額は約70億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る