キャリアインデックスは戻り歩調、21年3月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 キャリアインデックス<6538>(東1)は、人材領域の集客サイト運営を主力として、不動産領域の事業拡大も推進している。21年3月期大幅増益予想である。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は4月の上場来安値で底打ちして戻り歩調だ。出直りを期待したい。

■人材領域の集客サイト運営が主力、不動産領域拡大も推進

 人材領域における集客代行事業として、正社員転職求人情報サイト「キャリアインデックス」など、国内大手転職サイトやアルバイト・派遣サイトの求人情報をネットワークし、一括検索・応募できるサイトの運営を主力としている。送客成果報酬課金が収益柱である。

 事業ポートフォリオ強化に向けて、19年12月に不動産賃貸情報サイトの運営を開始し、M&Aも活用して不動産領域の拡大を推進している。20年10月1日にはType Bee Groupから「キャッシュバック賃貸」事業(成果報酬型不動産賃貸情報サイト)を譲り受けた。一方ではキャリアインデックススクール、マーケティングソリューション代理店モデルなどは事業撤退している。

■21年3月期大幅増益予想

 21年3月期の業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比9.1%増の25億50百万円、営業利益が39.2%増の4億25百万円、経常利益が34.2%増の4億11百万円、純利益が47.8%増の2億809百万円としている。

 第1四半期は前年同期比20.0%減収、3.2%営業減益だった。人材領域が新型コロナウイルスの影響を受け、事業ポートフォリオ変革に伴う一部事業撤退も影響して大幅減収だが、不動産領域が堅調に推移して営業利益は小幅減益にとどまった。EBITDAは32.6%増益だった。

 通期ベースでも不動産領域の拡大、事業ポートフォリオ変革による利益率改善効果などで大幅増益予想としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は底打ちして戻り歩調

 株価は4月の上場来安値で底打ちして戻り歩調だ。出直りを期待したい。10月2日の終値586円、時価総額は約123億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る