識学はモミ合い上放れの動き、21年2月期は戦略投資で減益予想だが中期成長期待

株式市場 銘柄

 識学<7049>(東マ)は独自組織運営理論「識学」による組織コンサルティング事業を展開している。21年2月期は戦略的投資を継続するため減益予想としているが、大幅増収基調に変化はない。中期成長を期待したい。株価はモミ合い上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■独自組織運営理論「識学」による組織コンサルティング事業

 独自組織運営理論「識学」による組織コンサルティング事業(マネジメントコンサルティングサービス、プラットフォームサービス)を展開している。「識学」とは、誤解や錯覚を排除し、認識共通化や言動改善を通じて、人々の生産性向上を実現するメソッドとしている。

 20年8月にはプラットフォームサービス全体の契約社数がや800社となり、月額ストック売上が0.3億円、識学会員契約社数が500社を突破した。

 20年9月にはセールスアウトソーシング事業を展開するSurpass社を持分法適用関連会社化(10月21日予定)すると発表した。またハンズオン支援事業、企業再生事業を新たな事業として展開することも検討する。

■21年2月期は戦略投資で減益予想だが中期成長期待

 21年2月期の連結業績予想は、売上高が20年2月期比45.3%増の25億円だが、EBITDAが44.1%減の1億80百万円、営業利益が59.4%減の1億15百万円、経常利益が60.4%減の1億11百万円、純利益が47百万円の赤字(20年2月期は1億78百万円の黒字)としている。

 第1四半期(前年同期は非連結)は売上高が4億26百万円、EBITDAが18百万円の赤字、営業利益が32百万円の赤字だった。契約企業数の増加やWeb会議ツールを中心としたサービス提供で増収だが、戦略的投資(講師採用や広告宣伝費)で経費が増加したため利益は赤字だった。

 通期も戦略的投資を継続するため減益予想としているが、大幅増収基調に変化はない。中期成長を期待したい。

■株価はモミ合い上放れの動き

 株価はモミ合いから上放れの動きを強めている。調整一巡して上値を試す展開を期待したい。10月6日の終値は1443円、時価総額は約108億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る