ウエストホールディングスは上値試す、21年8月期も2桁増益予想

株式市場 銘柄

 ウエストホールディングス<1407>(JQ)は、再生可能エネルギーを軸にトータルエネルギーソリューションを展開している。20年8月期は計画超の大幅増益だった。21年8月期も2桁増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は上場来高値圏だ。決算発表を機に利益確定売りが優勢になったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■再生可能エネルギーを軸にトータルエネルギーソリューションを展開

 太陽光発電を中心として、再生可能エネルギーを軸にトータルエネルギーソリューションを展開している。

 セグメント区分は、再生可能エネルギー事業(メガソーラーの建設・販売、太陽光発電システムの建設請負)、省エネルギー事業(LED・空調設備更新サービス)、電力事業(電力小売、自社売電)、メンテナンス事業(太陽光発電システムおよび関連設備の総合管理・保守)としている。

■21年8月期2桁増益予想

 20年8月期の連結業績は、売上高が19年8月期比3.1%減の619億47百万円、営業利益が22.4%増の71億80百万円、経常利益が21.9%増の66億15百万円、純利益が21.6%増の44億17百万円だった。

 気候や新型コロナウイルスの影響による電力使用量の減少で、売上高は計画を下回り減収だったが、主力事業が堅調に推移し、コスト管理も奏功して各利益は計画超の大幅増益だった。再生可能エネルギー事業は14.3%増収で15.4%増益、省エネルギー事業は20.1%増収で22.1%増益、電力事業は16.3%減収だが仕入先見直しによる収益性改善で11.6%増益、メンテナンス事業は11.7%増収で24.8%増益だった。

 21年8月期の連結業績予想は、売上高が20年8月期比30.0%増の805億53百万円、営業利益が13.3%増の81億36百万円、経常利益が12.7%増の74億56百万円、純利益が10.3%増の48億47百万円としている。再生可能エネルギー市場の拡大も背景として、シェア拡大や総発電コスト削減への取り組みで大幅増収・2桁増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年3月1日付けで1株を1.3株に分割)は上場来高値圏だ。決算発表を機に利益確定売りが優勢になったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月19日の終値は2935円、時価総額は約1039億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る