エル・ティー・エスは調整一巡、21年12月期も収益拡大基調

株式市場 銘柄

 エル・ティー・エス<6560>(東1)はビジネスプロセスマネジメントを通じて、顧客企業のビジネスを変革・成長させるサービスを展開している。20年12月期は大幅増収増益予想である。DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れを背景に21年12月期も収益拡大基調だろう。株価は9月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ビジネス変革・成長サービス

 ビジネスプロセスマネジメントを通じて、顧客企業のビジネスを変革・成長させるサービスを展開している。事業区分はプロフェッショナルサービス事業、プラットフォーム事業としている。

 20年1月にはIoTソリューション企業紹介やIoTコンサルティングのイオトイジャパンを子会社化した。また20年12月にはBPO事業やシステム開発・保守のソフテックを子会社化した。なおソフテックのみなし取得日は20年12月31日予定で、20年12月期の業績は連結対象外となる見込みとしている。

■20年12月期大幅増収増益予想、21年12月期も収益拡大基調

 20年12月期連結業績予想(11月13日に上方修正)は、売上高が19年12月期比45.1%増の55億円、営業利益が46.2%増の4億50百万円、経常利益が30.8%増の3億90百万円、純利益が23.9%増の2億50百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比62.5%増の40億86百万円、営業利益が85.4%増の3億88百万円だった。積極的な事業展開やM&A効果などでプロフェッショナルサービス事業が63.3%増収、プラットフォーム事業が42.7%増収と大幅伸長した。

 通期も大幅増収増益予想である。企業のDX需要拡大などを背景に両事業とも大幅伸長し、増収効果で人件費、外注費、M&A関連費用の増加を吸収する見込みだ。DXの流れを背景に21年12月期も収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価(20年7月8日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は9月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。12月22日の終値は3995円、時価総額は約167億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る