東京衡機は下値切り上げ、20年2月期減益予想だが上振れ余地

株式市場 銘柄

 東京衡機<7719>(東1)は試験機事業を主力としている。20年2月期は減益予想だが、第2四半期累計は大幅増収増益だった。通期上振れ余地がありそうだ。株価は急動意の場面を交えながら下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■試験機が主力

 試験機事業(材料試験器、構造物試験機、性能試験機、環境試験装置など)を主力として、エンジニアリング事業(ゆるみ止めナット・スプリングなどの締結具事業、商事事業)、海外事業も展開している。

■20年2月期減益予想だが上振れ余地

 20年2月期連結業績予想は、売上高が19年2月期比11.5%増の60億円、営業利益が13.0%減の2億50百万円、経常利益が18.7%減の2億30百万円、純利益が68.7%減の1億70百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比25.6%増収、営業利益が49.5%増益だった。エンジニアリング事業が3.0倍増収・2.3倍増益と大幅伸長した。試験機事業は15.2%増収だが18.7%減益だった。海外事業は33.5%減収で赤字拡大した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が51.0%、営業利益が66.8%と高水準である。通期上振れ余地がありそうだ。

■株価は下値切り上げ

 株価は急動意の場面を交えながら下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。11月8日の終値は273円、時価総額は約19億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る