ウエストホールディングスは上値試す、21年8月期大幅増収増益予想で1Q順調

株式市場 銘柄

 ウエストホールディングス<1407>(JQ)は再生可能エネルギーを軸にトータルエネルギーソリューションを展開している。21年8月期も大幅増収増益予想としている。第1四半期は減収だが大幅増益と順調だった。事業展開を加速して収益拡大基調を期待したい。株価は上場来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■再生可能エネルギーを軸にトータルエネルギーソリューションを展開

 太陽光発電を中心として、再生可能エネルギーを軸にトータルエネルギーソリューションを展開している。

 セグメント区分は、再生可能エネルギー事業(メガソーラーの建設・販売、太陽光発電システムの建設請負)、省エネルギー事業(LED・空調設備更新サービス)、電力事業(電力小売、自社売電)、メンテナンス事業(太陽光発電システムおよび関連設備の総合管理・保守)としている。

■21年8月期大幅増収増益予想で1Q順調

 21年8月期の連結業績予想は、売上高が20年8月期比30.0%増の805億53百万円、営業利益が13.3%増の81億36百万円、経常利益が12.7%増の74億56百万円、純利益が10.3%増の48億47百万円としている。

 なお第2四半期累計の予想は、売上高が前年同期比2.1%減の276億46百万円、営業利益が31.5%減の18億42百万円、経常利益が39.5%減の14億92百万円、純利益が41.2%減の9億70百万円としている。下期偏重の計画である。

 第1四半期は売上高が前年同期比6.9%減の129億47百万円だが、営業利益が39.8%増の17億24百万円、経常利益が41.1%増の15億85百万円、純利益が39.8%増の10億55百万円だった。

 売上面は新型コロナウイルスの影響で電力事業が15.0%減収だったが、利益面では主力の再生可能エネルギー事業が71.7%増益、電力事業が26.6%増益と大幅伸長した。そして各利益は第2四半期累計予想をほぼ達成した。

 通期ベースでもシェア拡大や総発電コスト削減への取り組みを強化して大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。なお日本卸電力取引所(JEPX)における電力取引価格高騰に関しては、1月18日のリリースによると、現在JEPXからの調達割合は0%のため当面の業績への影響はないとしている。

■株価は上値試す

 株価上場来高値圏だ。20年4月を起点とする長期上昇トレンドであり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。1月22日の終値は5290円、時価総額は約1873億円である。

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