Link-Uは底打ち、サーバープラットフォームサービスを展開

株式市場 銘柄

 Link-U<4446>(東1)は漫画アプリ運用に強みを持つサーバープラットフォームビジネスを展開している。21年7月期(連結決算開始)は20年7月期非連結業績との比較で増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は19年10月の上場来安値に接近する場面があったが、その後は反発の動きを強めている。底打ちを確認した形だろう。出直りを期待したい。

■漫画アプリ運用に強みを持つサーバープラットフォームビジネスを展開

 自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信システム、およびデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションを、ワンストップで提供するサーバープラットフォームビジネスを展開している。

 事業区分は、レベニューシェア収益および月額固定収益(サブスクリプション)のリカーリングサービス、リカーリングサービス案件獲得のための初期開発・保守開発サービスとしている。

 漫画アプリに強みを持ち、小学館のマンガアプリ運用などを主力としている。20年9月にはサービス事業者マッチングプラットフォーム運営のリベラルマーケティングを子会社化、20年10月には双葉社と新規マンガ配信サービスで業務提携、21年1月にはKADOKAWAと新規ラノベ・マンガ配信サービスで業務提携した。

■21年7月期(連結決算開始)は大幅増収増益予想

 21年7月期連結業績(連結決算開始)予想は、売上高が19億50百万円、営業利益が5億01百万円、経常利益が4億88百万円、当期純利益が3億02百万円としている。20年7月期の非連結業績(売上高13億38百万円、営業利益4億33百万円、経常利益4億16百万円、純利益2億95百万円)との比較で増収増益予想となる。

 第1四半期は売上高が3億68百万円、営業利益が1億08百万円、経常利益が1億08百万円、四半期純利益が72百万円だった。海賊版サイトの影響でリカーリング売上の伸びが鈍化したが、広告出稿抑制やテレワーク推進などで全社的に費用が想定を下回り、各利益は計画超で着地した。

 第1四半期の進捗率は売上高が18.9%、営業利益が21.6%とやや低水準だったが、通期ベースで収益拡大基調を期待したい。なおHashpaletteが第三者割当増資を行って同社に対する出資比率が低下するため、同社を持分法適用関連会社から除外するが、業績への影響は軽微としている。

■株価は反発して底打ち確認

 株価(20年7月29日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は19年10月の上場来安値に接近する場面があったが、その後は反発の動きを強めている。底打ちを確認した形だろう。出直りを期待したい。2月9日の終値は1411円、時価総額は約197億円である。

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