【話題株】不祥事2銘柄好調

■東芝は不適切会計による下げ幅の8割を回復、東洋ゴムは既に98%回復

不適切な会計処理で注目の東芝<6502>(東1)は1日に459.8円(前日比24.1円高)まで上げ、この問題を受けて急落した後の相場で高値に進んだ。前週末に有価証券報告書などの提出期限の延長が承認されたと発表し、続いて不適切会計を調査している第三者委員会の調査が7月中旬に完了する見込みになったとの報道などが買い安心感につながったようだ。

不適切な会計処理が伝えられて急落前するは480円前後で横ばい相場を形成しており、急落後の安値は5月12日の375.2円だった。下げ幅は約105円で、これを昨日までで約85円、80%取り返したことになる。

これを業績への影響などを考慮せずにテクニカル的に見ると、3分の2戻しの水準になる445円を回復したほか、反騰・反落の際に居心地のいい水準とされる「黄金分割比率」(0.618)の反発水準約440円も乗り越えた。このため、「居心地のいい水準での一服は5月14日にかけて値を戻した相場が該当し、今回はこれを乗り越えて全値戻しに向けて動き出した可能性がある」(テクニカルアナリスト)との推測が出ている。

■「雨降って地固まる」と期待の声

ちなみに、免震ゴムの性能問題で3月に急落した東洋ゴム工業<5105>(東1)は、しばらく半値戻しの水準を超えられなかったが、業績予想の下方修正によって出尽くし感が広がったとされて半値戻しの水準を超過した。その後、ひと呼吸入れるような小反落はあったが、すべての棟の安全性を確認と発表してからは再び上値を追い、前週末にはトータルで下げ幅を98%回復した。

東芝の場合は2015年3月期の決算発表を順延している上、第三者委員会の調査結果を何度かに分けて開示する可能性が言われている。このため、まだ会社発表に一喜一憂する余地がありそうだが、東洋ゴムの業績予想の下方修正のケースと同様に、大きな発表では不透明感が出尽くす心理が優勢になり上値を追う可能性がある。

また、両社とも老舗名門企業。マーケットでは、「雨降って地固まる、これでよい方向に行くのではないか」と期待している。

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