ギークスは19年高値目指す、22年3月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ギークス<7060>(東1)はITフリーランス人材紹介・育成やゲーム受託開発などを展開している。21年3月期はゲームリリース時期変更の影響で減収だが、全社的なコストコントロール効果などで営業増益予想としている。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。19年4月の上場来高値を目指す展開を期待したい。

■ITフリーランス人材紹介・育成やゲーム受託開発などを展開

 ITフリーランス人材紹介のIT人材事業、IT留学提供のIT人材育成事業、ゲーム受託開発・運営のゲーム事業、およびx―Tech事業(遊戯機向け映像・動画制作の動画事業とゴルフ専門情報サイト「Gridge」運営のインターネット事業を21年3月期から統合)を展開している。

 成長戦略として、IT人材事業で23年に取扱高130億円、売上高20億円、セグメント利益10億円以上を目指すとしている。4月1日には、子会社シードテックを設立し、海外グループ会社NexSeedのオフショア開発事業の営業部門およびプログラミングスクールに関する事業を承継すると発表した。

■21年3月期営業増益予想、22年3月期収益拡大期待

 21年3月期連結業績予想(11月12日に売上高を下方修正、利益を上方修正)は、売上高が20年3月期比2.7%減の34億50百万円、営業利益が2.3%増の7億円、経常利益が0.1%減の6億75百万円、当期純利益が2.4%増の4億円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比29.2%減の19億33百万円、営業利益が28.8%減の3億88百万円だった。前年比では、IT人材育成事業における新型コロナウイルスの影響、ゲーム事業における新規タイトルのリリースタイミングの影響などで減収減益だった。ただし計画水準だったとしている。

 通期ベースではIT人材事業が復調し、全社的なコストコントロール効果も寄与して営業増益予想としている。第3四半期累計の進捗率は低水準だが、第4四半期偏重の計画としている。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は19年高値目指す

 株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。19年4月の上場来高値を目指す展開を期待したい。4月13日の終値は1737円、時価総額は約183億円である。

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