塩野義製薬は朝安後大きく切り返す、新型コロナ抗原検査薬の共同展開などに注目集まる

■提携先の米社は高齢者の重症化抑制に関する臨床試験

 塩野義製薬<4507>(東1)は4月19日、取引開始後の3.2%安(181円安の5547円)を下値に切り返し、分過ぎには0.5%安(28円安の5700円)まで切り返している。

 16日の15時、英国LumiraDx(ルミラDxグループの日本法人と、新型コロナウイルスの抗原検査薬「ルミラ・SARS-CoV-2 Agテストストリップ」などについて国内での共同販売契約を締結したと発表。朝の株価は全体相場の下げに押される形になったが、安く仕込める好機との見方が出ているようだ。

 3月下旬には、提携先の米BioAge Labs,Inc.(カリフォルニア州、BioAge社)が塩野義の創製になる「DP1受容体拮抗薬」を用いて、新型コロナウイルス感染症に罹患した高齢者の重症化抑制を目指した第2相臨床試験を開始したと発表。「治療薬」の開発に向けて期待が強まっている。(HC)

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